「われわれのように、何かがどのようにして作られたかという点に特別の注意を向ける者は、彼の作品に二重の興味を持ち、またそこからすばらしい収穫を得るわけだ」
ゲーテは創作物に触れたとき、どうやってつくるのか、そのプロセスまでを念頭に描きながら向きあうことを勧めている。
(106頁)
あらすじ
ドイツのゲーテから、物事の「発想の技法」を学んでいく本。おすすめポイント
ゲーテ入門本。彼の創作の極意がちらほらとあるので、意外と、創作活動を行う人向け。創作の指南書みたいにも読めます。●『座右のゲーテ 壁に突き当たったとき開く本』/斎藤孝の感想
『声に出して読みたい日本語』の齊藤先生の本です。先生のおすすめの本や人がたくさん出てきて面白かったです。
ゲーテのシェイクスピア版サリエリを心配をしている発言には、やはりとびぬけた才能に近づきすぎると身を滅ぼすというか、その人に憧れ以上になりたいという考え方は危険だと諭してくれます……。
自分は自分、憧れは憧れ。
嫉妬は身を滅ぼすということですね。
「人生の壁」というよりは、創作活動の壁に突き当たったときに読む本かもです。
人生のメリハリをつけたいと思っている人にもおすすめです。
先生他の「座右の書」
関連記事⇒⇒⇒『現代語訳・徒然草』/吉田兼好作・佐藤春夫訳