2021/02/21

『悪魔とのおしゃべり』/さとうみつろう《感想》「お前を悪の手下にしてやろう」ヒトが「怒る」ときの、たった1つの理由とは?


著者:さとうみつろう
発行:2017年10月
出版:サンマーク出版


正義の味方は怒っている 『悪魔とのおしゃべり』



あらすじ&オススメポイント

悪魔とヒトとの会話形式による自己啓発本。 自分が怒りっぽいことに、他人になぜ怒られるのだろうと悩む人に。 第一章と第二章における「正しさ」の解説がヒントになるかも知れません。





感想とネタバレ

とても個性ある印象に残りやすいイラストです。ところどころ漫画も入っていて、分厚いわりには会話形式なので苦もなく読めました。ただ、真剣に読もうとするとギャグがうっとうしく感じる人もいるかと思いますので、息抜きに読んだほうが良いかもしれません。

なぜ人は怒るのか。イライラするのか……

自分の悩みごとで、「怒りっぽい」というのがあります。とにかく怒りっぽい。何でもかんでも日々イライラしています。どうしてこんなに自分は怒りっぽいのか? 年も重ねてきて、とうとう怒ることに疲れてきまして、どうしたらこの状態から抜け出せるのか? と本屋さんでこの本を見つけ「悪魔とおしゃべりしてイライラが収まるならサイコーじゃないか?!」なテンションで買って……はいませんが、大当たりでした。

「怒り」をなくす方法、の足掛かりになる本です。
実は、怒りで相手をコントロールしようとするのではなく、怒る自分自身をコントロールする。ということに気づくか・気づかないかで「自分が楽になる」方法が変わってくるということなんですね。目から鱗です。本当にこの本はためになりました。

第3章以降は注意

第3章(全部で13章)からは、スピリチュアル・陰謀論的な三次元外のお話になるので、耐性のない方、苦手な方は要注意です。

「悪魔」が出てくる時点で三次元外なのですが……個人的にはそういうのは嫌いではないので読了していますが、そこらへんは本来は全部つながっているとはいえ、苦手な方は自分にとって必要な情報を取り入れるだけで良いと思います……。

感想まとめ

前作の『神様~』の方は読んでいないのですが、自己啓発本というのは、考え方の転換を行いたいときにとても参考になるということに驚きました。

個人的に、「自己啓発」という単語に会社員・リーマン、働く人のための向上心をつくるものと思っていたのですが、「生きるためのヒント」が書いてある本だったので驚きました。老若男女、悩める今生を生きる人なら誰でも必要な情報本。考え方の要点が書いてあって、簡単に他人の考え方を学ぶことができるのはとてもありがたいことです。

結局、悪魔の正体は~(ネタバレ)というのもなかなか意味深でした。

正しさを疑え! 『悪魔とのおしゃべり』

人は何をもって善を行うのか。 自分の行うことはすべて善なのか?
悪魔の囁きはすべからく我々にとって甘い誘惑で、試されているのか、それとも堕とされているのか……考え続けることが大事なのかも知れません。