あらすじ&おすすめポイント
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雇い止めをされた主人公は、職を探しに街に出る。その街で仕事を見つけ働いていたが、偶然"サングラス"を手に取り、かけてしまった。彼はそのサングラスによって、この世界の姿を見てしまうのだった……。
- ホラーアクション、だけどSF。
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感想とネタバレ
二年くらい前にこの映画の存在を知り、先日テレビで放送されたので、観てみました。「They Live」日本語訳にすると、「かれらはここにいる」。いや、怖いです。しかし、結局かれらとはどこのだれだったのでしょう……(うちゅーじん?)。
そういえば、『ファフナー』の、「あなたはそこにいますか」の逆バージョンな感じですが、こっちの方が断然怖い。よく考えれば、敵?がわざわざ、襲いに来るのでいっちょよろしくね☆ なんて言うわけないですね(汗)
もう、気がついたときには遅いんだぜぇ……という海外のこの容赦のなさ! 怖い。
途中、主人公と仕事仲間の「信じろ! 信じない!」(要約)の殴り合いのシーンがありますが、長いです。最初は真剣に見ていたのですが、だんだんあきてきて笑えてきました(汗)。個人的に暴力シーンには魅力をあまり感じない方なので、とにかく長く感じました。
ただ、自分を「信じてもらう、理解してもらう」には言葉では理解しあえないものもあるのかもしれません。「それ」を、言葉とは違う次元(ボディーランゲージ)でわかりあうという……?? 終わらない殴り合いに笑ってはいましたが、考えてみるとこの場面は長く尺をとる理由があって、意味深なのかもしれません。
そしてヒロインは、眼鏡を通して「世界」を知ってなお、あちら側に組する姿勢がリアルでした。
現代は資本主義。お金がないと生きていけない、他人がどうなろうと関係ないし、誰も自分を守ってくれない、ならどうするか?という話でもあります。自分「は」、一度しか人生がありません。しかし、こういう人が多くなると何となくよろしくない気もします。
最近思うのは、人の本質というのは何かということです。正しくあるとは何か。……。
人は何故、自己中心的に欲望のまま生きているだけではいけないのか。欲をコントロールすることをなぜ科せられているのか。……それはよく言われる「人は一人では生きていけない」というのもあるかもしれません。それに気づいた人が、自己中心的な考え方から脱出して、自分の出来る範囲で利他的行動を起こし社会に還元していく、ということが「正しさ」に近いのかもしれません。たくさん人の社会的行動のおかげで日々が成り立っているということに気づけるかどうか……。
自分はパソコン製造会社に務めているわけではありませんから、パソコンをつくれません(自作する技能もありません)。パソコン会社と繋がりもないので販売店で買うしかありません。お客は神様じゃなく、自分でできないことを代わりにやってもらって、それをお金で買っている……。あっ……アドラーの考え方でした。
作中にでてくる、2025年にどきっとしました。もうすぐではありませんか!! エヴァとか、ドラえもん、AKIRAとかの同じようなどきどきwが味わえると思うといいですね。
あなたのそばにいる人は、ほんとうに人間ですか。
それとも――――――。
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