『毒薬の手帖』/澁澤龍彦 | あの書物を片手にして

『毒薬の手帖』/澁澤龍彦


あらすじ

外国、主にフランスを中心とした「毒」にまつわる歴史のエッセイ。

おすすめポイント

毒薬についてのエッセイという名の歴史的な専門書。欧州中世の時代の裏側を深く知りたい人向け。「魔女」の所以はここにあったのか?と考えさせられます。


●『毒薬の手帖』/澁澤龍彦の感想


ホラーものでもサスペンスものでもない、エッセイですが扱う題材が題材だけに、怖いです(この方の扱うものは基本アングラなのでどれもそうですが……)。
伝え聞く、中世欧州の煌びやかさの裏にこんな闇があるとは……小心者なので読んでいてびくびくしました(汗)。

もちろん現代でも知らないだけでたくさんの闇はあるとは思いますが、王様や皇帝、身分の高い人ほど毒に対して警戒をしなくてはいけない時代が丁寧に記されてありました。……今でも毒見の人はいるのでしょうか……。

下地が多少ないとこの著者の内容は理解できないので、知らない事件や人物はちんぷんかんぷんですが(……)、知っている人にとってはいろんな知識がつなぎ合わさって楽しい(扱っている内容はともかく)一冊です。
ちらっと、巌窟王のヴィルフォール夫人がでてきたり、シェイクスピア(ロミジュリも毒ですね)がでてきたり。