2025/09/22

『鬼滅の刃(全23巻)』/吾峠呼世晴


今更ですが読みました!
アニメは本放送時に一話切りしていて、漫画の方にも興味が湧かなかったのですが、推し配信者が超絶すすめるので読みましたw

時代は大正時代ですが、現代生まれの漫画だったな、という感想(当たり前……!)です。今の少年にわかるように描いた漫画というか、SNS時代の直截的な感覚が漫画にも反映されていた感じがしました。自分には残念なことにこの感覚と先生の作画がちょっと肌に合わない……(白目)

ただ、完結しているというのは何物にも代えがたいことで、完結まで読めば、いい作品だったかもと思いました。

2020年完結。読了したあと、日付を確認して、この意味にゾッとしました。
この作品をアホほど宣伝喧伝して日本中の人間に読ませて、現状認識(認知)を変えようとしていたのでしょうか……。

本当に本当に、無惨の倒し方にゾッとしました。「物語」の読み方は面白い!が正解なのではありますが、なぜその物語がいま生まれたのか??ということを考えると読み方が変わります……。

しかし、振り返れば、時すでに遅し。残念なことはこの物語のように、先祖の思いを知らなければ、先祖の意思は受け継がれない。という悲しみを読者に与えていることに気づくわけです。巧妙に隠されて断絶されてしまった現代人には、先祖の思いは届いていません。

「現代(いま)」に生まれてきた意味がわかる、一作品。
無惨に使ったオクスリの意味を考えると、もしかするとバランス調整のために描かれた作品だったのかもしれません……(白目)