2022/01/11

『ペスト』/ダニエル・デフォー(平井正穂:訳)《感想》17世紀・ロンドン。忍び寄る魔の手から、住む家を離れる人々、そしてそれができない人々の運命は……。

あらすじ&おすすめポイント
    1665年は17世紀のロンドン。最後のペストの流行をある男の視点で追体験する……。

  • ある意味、ホラー…。感染症の広がりと恐怖。

感想とネタバレ

「小説」でした。
当時の手記なのかなと思って読んでみたら、最後に作者のレポタージュだったと判明。
小説であれば最初からそういう風に読んだのですが、このご時勢でちょっと力んで読んでしまいましたw

何を隠そう現在のコロナ禍の環境において、パンデミックとはどういうものなのか?を知りたくて読んでみました。

ひとついえるのは、この本と比較すると、「日本では」、今回のコロナ禍において想像していたものより死者があまりでていないのかな?ということです。
作中の死者の数。死者の葬り方、それ(作中)が本当であれば、尋常ではありません。

それこそ今は、連日死者は出ているものの、一年通してみて見れば、肺炎やがんで無くなった人数の方が多く、2020年の厚労省による人口動態を見てみても、国民の努力の甲斐があってか昨年(2019年)より死者数が減って(!)います。

ただ、今年(2021)は春頃から死者数がぐんと増えているのが心配です……。デルタ株の影響でしょうか??
オミクロン株も出てきましたが、スペイン風邪のように二・三年で収束するのか……してほしいですね…(感染者また増え始めました……)

他のペスト作品や、スペイン風邪のお話なども読んでみようと思います。