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1 宇宙とは「全体を占める空間」である。
2 空間とは、確たる「物質体」である。
3 宇宙の万物は、空間の物性に完璧に「同化」されている。
p211
とても挑発的なタイトルなので、反応にちょっとこまる本です。
ですが、個人的には、本書のタイトルであるビッグバン宇宙論が間違っているかどうかは別として(文系人間なもので…判断つきません…汗)、
上の引用個所の、
「第四章 空間は万物を産み出す母体物質だった」
「第五章 無限の空間を具体的に語る」
の二つの宇宙構造の章はとても面白かったです。
宇宙という言葉にしろ、英語のスペースにしろ、“空間”のことで、実はこの“空間”は我々が認識できない物質で満たされている。それが、「宇宙」なんだといわれてしっくりきました。
それにしても、昔の人の感性?霊感?想像力?というのは恐ろしいですよね……。実際宇宙を見たわけではないのに、それを感覚的に理解する能力というのはどういうことなのでしょうか??
最近は太極印が世界のすべてなのではないのかとか思えてきて、答えがもうそこに出ているような気がしています。
文庫版あとがきにおける、この著者の般若心経の解釈も読んでいくと、宗教的な内面のことだけではなくて、今現実で生きている自分たちの宇宙の理のことを書いてあるように見えます(仏教は現実主義ですから当たり前かもですが、汗)