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本書を読んでいて、感心したのは「仮想論」。今回のコロナ禍で大衆心理の恐ろしさを理解する一つにそれがあるな……と思いました。ヒトは、それぞれの世界観で生きていて、それは、みんな「フィクション」だということ。自分にとっては「リアル」かもしれないが、それは他の人にとっては、「フィクション」だということ。
「世界は自分を脅かす存在」だと思う人と「世界は自分を幸せにする存在」だと思う人とは、セカイがまるで違うことに気づくわけですね……(もちろん、後者なのが理想ですけれども現実は歴史的に見てそうではないと思ってしまう前者な弱気チキン)
特に感心したのはもう一つ。共同体に所属するときに、誤ったゴールを選ぶヒト。言語化されて納得する、共同体に攻撃的になる人の心理は、間違った承認欲求ということのようです。うーんわかりますね……。