著者:松田卓也
発行:2016年
出版:廣済堂出版
あらすじ&おすすめポイント
エンタメの人工知能を紹介しながら、人工知能の歴史、世界の人工知能の現状、そして、最後は日本の人工知能業界の現状とこれから。それらを初心者にもわかりやすくまとめてある一冊です。感想
最初の章は、『攻殻機動隊』などの、映画・小説などに出てくるAIの解説になっています。なので、理系に強くなくてもエンタメから自然に入って行けるように親しみやすい導入となっているので、読み進めるのが苦ではありませんでした。
この本の対象者がAI初心者向けなのか、とても丁寧に書いてあったので、AI、人工知能と一口に言っても様々な種類があることを知りとても勉強になりました。
自分のアホさを自覚して言えば、小説だったり、映画だったりに登場するAIというのは、お話を盛り上げるための設定だったということに気づかされました。
こういう場合の人工知能というのは「人類を脅かす存在」として描かれているので、実生活に即して言えば違うのかもしれません……(どちらかというとドラえもんが近い?)。
後半はスパコン作製者の齊藤元章さんと現在手掛けているNSPUスパコンについて対談されています。
初心者にも優しくわかりやすい内容となっているので、楽しく読むことができました。
導入にはおすすめの本だと思います。