著者:吉田秋生
発行:1986年12月15日(文庫版:1996年12月1日)
出版:小学館
あらすじ
奥村英二はアメリカでアッシュ・リンクスという年下のアメリカ人と出会う。彼はストリートキッズのボスだった。英二は彼らの闘争に巻き込まれ、その上、彼の肉親を巡ってさらに事態が深刻化していき……。おすすめポイント
アクション漫画で、ブロマンスもの。男女共に読まれている作品。気が向くと読み返しています。リンク
『BANANA FISH(文庫版・全11巻+1巻)』/吉田秋生の感想とネタバレ
アニメ化するというので、久しぶりに読みました。所持しているものが文庫本なので、復刻が欲しいのですが、評判がちょっと宜しくないようなので考え中です。………。
この作品は、読み終えたときの文学的な読後感がとてもいいです。一回目を読んだときは高校生だったもので、終わり方に疑問を持ったりもしましたが、年を取りながら何度も読んでいく内に納得のいく終わり方だったんだな、と思うようになりました。
恥ずかしながら未だにユーシス関連の心理描写が複雑で理解できていない部分がところどころあるのがつらいですが……(考察が読みたいです……)。
今回、読み返してみると、ようやくサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を読んだこともあって、それがよく表現されている作品だったのか、と改めて作品の深さに唸りました。
もともとこの作品を読んだあと、『ナインストーリーズ』の『バナナフィッシュにうってつけの日』は読んでいましたが、何がいいたいのかさっぱり理解できず……。と言っても、『ライ麦~』も、この作品ではなく『攻殻機動隊(再放送を久しぶりにみて)』の笑い男から派生して読んだ口でした……。
いやはや……、……漫画も小説も、『ライ麦畑でつかまえて』を読むと理解が深まりました……。
「だれかおれをつかまえてくれ」
そんなアッシュの心の悲鳴を英二がつかまえた作品だったんですね……。(英ちゃん……)
サリンジャーの感想も今度書きたいと思います。
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