2017/11/14

『古代天皇の秘密』/高木彬光


●あらすじ
神津恭介は病院にいた。今度の入院はひき逃げが原因だった。見舞いに訪れた友人、松下研三は、意識はハッキリして元気な神津に対して「もう一度、歴史のなぞ解きをやってみませんか」と誘う。こうして、「古代天皇」についてベッド・ディテクティブがはじまるのだった。



前回の邪馬台国から、打って変わって今度は古代天皇に迫ります。
この本が昭和後半に出版されているので、かれこれ30年は経っています。恐らく色んな発見がいっぱいあったと思うのですが、現代はどのくらい進んだのでしょうか。

前回の邪馬台国の感想に神武東征の話はどうだったのか??と疑問に思っていたことがきちんと書いてありました。とても大胆緻密な話ですが、しかし読んでみるとそういう考え方もあるのだなと感慨深いです。

個人的に面白かったポイントは、
・アメノヒボコ
・物部氏(ふるふるしている……!)
・九州からいらっしゃい邪馬台国(合計三回?!)
・出雲の国譲りとスサノオノミコトの物語
です。

あとちょっと期待していた「ギリシア神話に似ているイザナギイザナミ神話」は、かすりもしませんでした(笑)これは邪説でしょうか??(汗)本編で書かれていた古事記の出雲編が、九州の話の複合というのであれば、イザナギイザナミ神話も九州に似たようなお話があるのかもしれません。

この本で秦氏は、朝鮮系となっていましたが個人的にはイザナギイザナミ神話にギリシャ神話を入れているところから、そこだけの話で、秦氏がローマ人だったらなあ……なんて、勝手に燃え&萌えています。日本人のお風呂好きはここから!なんて……(※個人の妄想です)


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