『老子』/小川環樹訳 | あの書物を片手にして

『老子』/小川環樹訳

つまり道とは、「視えれども見えざる」(14章)無の存在でありながら、あらゆる現象を成し遂げしめる力を有するのである。
(5p 解説)



老子の名前は『封神演義(フジリュー版)』と老荘思想というので知っていましたが、まさか「道教」だったとは……(無知に唖然)もちろん、道教という言葉も知ってはいたのですが思想的なものではなく、おまじないとか、おみくじとかの現世利益とか神秘なものの認識が先行していてまったく気づきませんでした。

実は上の引用にあるように、日本に根付く大事な思想家だと知って驚きました。道のつくものは、老子からきていたんですね。書道・茶道・華道・柔道・剣道……。近年流行した戦車道(アニメ)もきっと「道」に通じている……ハズ。

聖人・君主のはなしも、ちょっと凡人には高尚ですが、どんな風に生きていけばいいのかを教えてくれています。大雑把にいって「努力研鑽しましょう」と書いている感じがなかなか現実的でそれが難しいことなんだと痛感させられました。

インスタントが求められている現代ですが、でもそれを手に入れるまでには必ず努力して、それぞれに道を知る人がたくさんいて、そうやって世界は回っているのだと感じさせられました。