作品紹介
- 著者:小野不由美
- 発行:(一・二巻)2019年10月12日/(三・四巻)2019年11月9日
- 出版:新潮文庫
あらすじ&おすすめポイント
-
王は、麒麟は……どこへ行ったのか。両者不在の戴国は荒廃の一途を辿っていた……。
- 十二国記、続編。戴国のお話。注意として、0巻の『魔性の子』は絶対に読むべきです。
リンク
感想とネタバレ
0巻の魔性の子は絶対に読むべきです(しつこい)何度も言わせていただきます。当方は、読まずに大失態を犯しました……(アカン)
泰麒が広瀬との心情を語っている、絶対に感動するだろうシーンで、(この人誰……? まさか0巻の……?)と頭が真っ白になりました(泣)
十二国記を読んでいる方で、0巻を読んでいない方は、先に! 必ず! お読みください。
この今回の作品を読む上で、泰麒の心情理解のためにかなり重要でした……。
言い訳になりますが、昔に一度読もうと手にいれて、タイミングが悪く読まずに手放してしまってそれっきりでした……。
内容について
今回は、戴国メインの前作品『風の海 迷宮の岸』の主従の成長物語でした。泰麒は本人の身体も成長しているので、読んでいると、驍宗様にちょっとびくびくしていていた、あの頃のかわいい泰麒が恋しくなります。
控えめだった泰麒が信念を持って自分で行動し、驍宗様は、人に助けて(情け)をもらい自分の力ではどうしようもないことがあることを知り、……二人の国が今後どうなっていくのか、見てみたいです。
といっても驍宗様は本当に豪傑ですね……。
ハラハラして読みながら、例の場面でポカーンと呆けていました。ええええ、二度見三度見をして「え?……えっ?!」とまあ、なったわけです。なりました……(笑)
ヒロインじゃないのだから、もちろんそれでいいのですが、予想外でおもしろかったです。
あとは、四巻・巻末に行くまでの展開に固唾を呑んでページをめくります。 このドキドキハラハラ感(死語)を味わえるのは紙ならではだと思いますので、この作品では初見は紙版を絶賛おすすめいたします。
謎キャラの琅燦は、今回のお話のためだけに動いていた感じではなさそうなので、まさか続きがある……?と勝手に想像してしまうのですが……。短編集は今後出されるようなので、そこで琅燦が出てきたら諦めます……(!)
本音を言うと、全四巻という長編だったわけですが、ちょっと冗長的な部分が多く、上下巻であればなあと言う気持ちも芽生えました。
リンク
感想まとめ
全巻読み終わってから、本屋さんで十二国記のCMを流しているところに遭遇しました。ナレーションの声が岡野さんで、テレビの前で聞き入ってしまいましたw
アニメ放送の時はイメージよりもちょっと低かった印象でしたが、今回の声を聞くと、今作の泰麒にぴったりな高めのちょっと冷ややかな感じに合っていて良かったです。
個人的に今回の小説は読みながら、釘宮さんの声で読んでいたので、今度読むときはこの岡野さんの声で読みたいと思います。
この記事を書いていてショックだったのが、きちんと発売日に買ってすぐに読んでいたのに、もうすでに2年という月日が経っていたことでしょうか……どういうことでしょうか(汗)
確かコロナ前の発売でしたが……月日が流れるのは本当に早いです。
公式
関連記事
リンク